ただ、会社そのもののホームページも存在しない。ただ、プレスリリース掲載サイトに会社概要が載っているだけである。ネットやプログラミングの第一人者であるはずの吉本敏洋氏が自分の会社のページすら作らないとは、何か後ろめたいことでもあるのだろうか。
株式会社カミルレ
商号
株式会社カミルレ(カブシキカイシャカミルレ)
代表者
吉本 敏洋(ヨシモト トシヒロ)
所在地
〒163-1030
東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワーN30階
東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワーN30階
TEL
03-5326-3357
業種
ソフトウエア
上場先
未上場
従業員数
10名未満
2012年7月、『はんたま激走伝』というソーシャルゲームをGREEで公開した。ごくありふれた、新味のないソーシャルゲームだ。
■『はんたま激走伝』概要
タイトル:はんたま激走伝
ジャンル:カードバトルRPG
利用料金:基本プレイ無料、アイテム課金型
対応端末:フィーチャーフォン
※iPhone、android 端末 ではご利用いただけません。
URL:http://pf.gree.jp/56853/
(「GREE」会員のみ利用可能)
カミルレ、FP版「GREE」で『はんたま激走伝』の提供開始…三つ星ハンターを目指すカードRPG - http://t.co/beRQCfcF
— SocialGameInfo (@SocialGameInfo) 2012, 7月 6
このニュース情報をリツイートしているツイッターアカウントは、ただ二つ、
https://twitter.com/tyoshimoto
と
https://twitter.com/a902
である。 (a902=吉本氏のメインアカウント)
前者がT・ヨシモト=吉本敏洋氏の放置された別アカウントであることもわかるが、このリツイートが存在するがゆえに、「カミルレの吉本敏洋」は「悪マニの吉本敏洋」とは同姓同名の別人、という言い逃れも成り立たなくなっている。
さて、このゲームのリンク先を見に行くと、2013年12月時点で
404 Not Found
アプリがありません
と表示される。少なくとも1年半保たなかったようだ。おそらく数か月の命だったと思われる。
それも仕方ないだろう。2012年といえばすでにスマートフォンへの移行が怒濤のように始まっていた時期だ。しかも、ソーシャルゲームの無理やりな課金方法への批判も高まり始めていた。そのころ、ソーシャルゲームこそが「悪徳商法」の筆頭だったといえる。
本格的にスマホへの移行が始まり、ソーシャルゲームが悪徳商法の筆頭として槍玉に挙がっていた時期に、ガラケー向けのソーシャルゲームを、あろうことか「悪徳商法?マニアックス」管理人が、自社ページすら作らずにこそこそと提供する。
これを矛盾と言わずして何と言うべきだろうか。
そんな甘い見通しのゲームがあっという間に消え失せるのも当然だ。会社自体も畳んだのではないか。
というのも、会社を畳むことが簡単だったと思われるからだ。
上記のプレスリリースに書かれた、「悪徳商法?マニアックス」管理人・吉本敏洋氏の会社の所在地は、レンタルオフィスなのである。
東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワーN30階
http://www.regusvo.jp/base04.html
新宿パークタワー
■環境
都庁の移転に伴い、まさに東京都の中心地となった新宿は日々変貌を遂げて発展しています。 大企業本社の新宿移転も年々多くなり、新宿西口のビジネス街は丸の内や大手町に退けをとらない程のステイタスを誇ります。その中で新宿パークタワーは、都庁第一庁舎とNTTドコモ代々木ビルに次いで3番目に高いビルで、 一際新宿の中でも目立つビルです。オフィスを構えるなら新宿西口の中でもまさにファーストクラスの場所です。
■住所
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーN30階(総合受付)
■アクセス
地下鉄都庁前駅徒歩7分
新宿駅南口駅徒歩10分
都営新宿線初台駅徒歩7分
新宿駅南口駅徒歩10分
都営新宿線初台駅徒歩7分
■新宿パークタワー バーチャルオフィスの特徴
都庁にも隣接し超高層ビルが立ち並ぶ新宿西口エリア。 新宿パークタワーはだれもが知る大手企業もオフィスを構えており、落ち着いた雰囲気とグレードの高い印象をを与えます。 会議室も4名2部屋、10名2部屋、24名2部屋、34名1部屋様々なタイプをご用意しておりますので、来客時の商談や研修、セミナー、会議等にもご利用いただけます。 起業後会社が軌道に乗り社員の増員の際、レンタルオフィスへのグレードアップも可能で、そのままの住所をご利用いただけます。 (貸し会議室の利用は別料金ですが、バーチャルオフィスご利用のお客様は優先的にご利用いただけます。)
■設備
ビジネスラウンジ、月40時間単位で利用できるシェアオフィス、来客対応や会議等に利用できる貸し会議室あり。
契約期間 | 12ヶ月 | 3ヶ月 |
---|---|---|
メールボックス・プラス | 月額16,900円 | 月額20,900円 |
テレフォンオンリー | 月額22,900円 | 月額28,900円 |
バーチャルオフィス | 月額35,900円 | 月額44,900円 |
バーチャルオフィス・プラス | 月額46,900円 | 月額58,900円 |
一番高いプランでも、月額5~6万円程度で借りることができる「バーチャルオフィス」が「会社所在地」なのだ。新宿の一等地に、GREEであっという間に消えたガラケー向けソーシャルゲームを一つだけリリースしてフェードアウトした泡沫ベンチャー企業がオフィスを構えることなど、当然無理な話であった。登記などで50万円くらいは使ったかもしれないが、それは無駄金になったのではなかろうか。
月数万円で電話の転送だけしてもらっているような会社を、世間ではあやしいと感じる。そして、吉本氏が悪徳商法として批判している会社にもそういうところは多い。
自分が批判している相手とまったく同じことをやっていながら、自分は可、他人は不可、と騒ぎ立てるのが吉本氏の常なのである。
以上、吉本敏洋氏の中途半端な起業とその失敗の経緯を示した。
吉本さん、これを読んで慌ててリツイートを消すようなマネはしないように。